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就農に向けた準備をサポートするサービス

みやぎ就農ナビ

宮城の「食」を伝える活動をいろいろな角度から

イチゴづくりに携わる人を増やし、
地元と一緒に発展していく
(第2回)

  • 農業生産法人 株式会社GRA
  • 新規就農支援事業責任者 福島雅史 さん
  • 新規就農研修生 高泉博幸 さん
大手百貨店で売られている1粒1000円の「ミガキイチゴ」をご存知でしょうか。この「ミガキイチゴ」を生み出したのが、宮城県の農業生産法人GRAです。同社ではイチゴの生産だけでなく、新規就農支援事業を行い、農業の担い手育成に力を入れています。前回の岩佐CEOインタビューに続き、今回は新規就農支援事業責任者である福島雅史さんと、研修を受けた高泉博幸さんにお話を伺いました。

 

 

経営を安定させるところまでをしっかりサポート

農業生産法人 株式会社GRA 取締役兼執行役員 新規就農事業責任者 福島 雅史さん
東日本大震災時のボランティアをきっかけにNPO法人GRAに関わる。2014年に農業生産法人GRAに参画。GRAでは営業部門および新規就農支援部門を統括する。経営学修士MBA。趣味はサーフィン。
GRAの新規就農支援事業の特徴は?
GRAでは農業参入を考えている個人や企業様に対し、事業計画、人材・資金計画立案等から、営農地選定支援、1年間の研修、ハウス導入支援、独立後の栽培サポート、収穫物の買い取りまで、一気通貫で包括的な営農支援サービスを提供しています。研修用のハウスや寮も完備しています。

一般的な新規就農支援サービスというと、コンサルティングだけということも多い。しかし我々は違います。我々自身が一次生産者として農産物を生産し、一から販路を築いて、収益を上げるという流れを作ってきました。そのノウハウや販路を活用してもらうことができます。

就農者が一番つまずくところは、経営を安定させることです。経営を安定させるには、きっちり栽培して、商品を高値で売ることが大切です。特に出口がうまくいかず、つまずいてしまうケースはとても多い。当社の研修を受けて山元町で就農された方には、当社が品質に応じて買取価格を定めた上でイチゴの全量買い取りを約束しているので、研修生はつまずくことなく安心して栽培に専念してもらえます。

もう一つの特徴は、イチゴ栽培の技術を教えるプロフェッショナルだけではなく、ハウス建設のプロフェッショナルもいます。そんな彼らの知恵と経験を結集させて、新規就農者が成功させるためにはどうすればいいのか、そういうサービスを作り込んでいます。
研修の実績は?
これまで研修を受けた方は、1期生が6名、2期生が6名です。1期生の方はすでに愛知と神奈川で営農をスタートしています。また2期生の方も、山元町でスタートする高泉さんをはじめ、埼玉や愛知で営農をスタートする方がいます。

我々が最終的な目指すところは、「ミガキイチゴ」というブランドを日本のナショナルブランドにすること。ですから研修後に農業を始める場所は、どこでも構わないと考えています。とはいえ最初の段階では、なるべく山元町でドミナント展開を進め、山元町をイチゴの大生産拠点にしていきたいと考えています。
研修を受ける個人の方はどんな方が多いですか?
社会の中で経験を積んできた30代、40代前半の方が多いです。男女比率でいうと男性がほとんどです。我々はもちろん性別年齢も一切問わず受け付けています。
支援チームはどういう体制ですか?
講師チームが全部で5人。それ以外にハウスの建設をサポートするチームもいます。また、各研修者に対してマンツーマンでアカウントマネージャーのような役割を持つ人が就きます。あまり至れり尽くせりのサポートになると、その方の独立心を阻害することになると思うので、きちんとしたプログラムは提供しますが、基本的には個別の農家として独り立ちしてもらえるように気を配っています。よく言う、「魚をあげるのではなく、魚の釣り方を教える」ですね。
法人に対する支援も行っていますが、どんな会社が利用していますか?
他に主力とする事業があり、農業経験のない法人が新規事業の一環として農業にチャレンジしようという例が多いです。お金はあるけれどノウハウがないから、ノウハウを時間で買うという選択でしょう。そういった法人に対しても、農業法人の立ち上げから人の育成、ハウス建設なども含めた総合的なサポートを行っています。

 

本気で飛び込めばできる。経験、お金は関係ない

 

福島さんにとってこの事業のやりがいは?
地方はどこも雇用がないという問題を抱えています。しかし、地方においてもピカピカの魅力ある会社があれば、地方から都会に人材が流出せず、若い人たちの雇用の受け皿になる。今私たちがやっていることは、農業経営者を輩出して、雇用を新しく生む活動です。そういう活動の一端に関わっていることにやりがいを感じます。
新規就農に興味がある方に向けてメッセージをお願いします。
GRAも全く経験のないところからスタートして、5年、6年かけてここまで来ました。その間にはたくさんの失敗を経験し、失敗を回避するための経験値を積んできました。研修を受けてもらえば、そんな経験値を身につけて、これからの農業に活用していただくことができます。

農業に飛び込みたい気持ちを抑える必要は一切ありません。経験がなく、金がなくても、飛び込む勇気さえあれば農業は始められます。覚悟を持って飛び込んでいただく方には、失敗させないために全力で支援します。

当社の新規就農事業に興味のある方は、ホームページ(http://gra-inc.jp/shinki-shunou/)をご覧になり、説明会に参加していただければと思います。また個別に電話やメールをいただいても結構です。どんどんお問い合わせください。

 



<研修生インタビュー>

 

 

「人に笑顔を与える仕事に就きたい」と農業を選択

 

新規就農研修生 高泉博幸さん
1986年生まれ、宮城県石巻市出身。
大手警備会社に入社し、12年間勤務。2017年7月よりGRAの研修に参加し、2018年就農予定。
GRAで研修を受けることにしたきっかけは?
以前は大手警備会社で12年ほど勤めていました。その仕事に不満を持っていたわけではなかったのですが、「自分がやりたかったのはこの仕事なのか? 人を笑顔にできる仕事が自分には必要ではないか」と悩むようになりました。また、石巻にいる家族と一緒にできる仕事がしたい。そう考えた時に思い浮かんだのが農業でした。

そんな時に、たまたま「ガイヤの夜明け」というテレビ番組で、GRAが紹介されているのを見ました。研修2期生の募集を行っているとのことだったので、さっそく説明会に参加しました。説明を聞いて、ここならば手厚いサポートが受けられると考え、2017年7月からの研修に参加しました。
実際に研修を受けてみていかがですか?
イチゴの定植時期が遅れてしまい、通常より収量が下がってしまったり、害虫に悩まされたりと、なかなか一筋縄ではいきません。他にもいろいろと問題が発生し、研修で教わった知識だけで対処できるものではないですね。ただ、身近に専門家の方や講師の方がいてサポートをしていただけるのでとても助かっています。これから新規就農する時には、ハウスを建設する必要もあります。設備や資材の選定、業者との交渉の仕方も含めて、幅広くサポートしてもらえるというのはとても安心感があります。
今後の活動予定は?
土地を借りることができたので、研修後はさっそく山元町でイチゴづくりをスタートさせます。まずはイチゴの栽培をしっかりと習得し、イチゴをGRAに供給することが目標です。安定供給できるようになったら、次は観光農園をつくってみたいと考えています。また将来的には、地元の子どもたちを呼んで農業に触れあってもらう機会をつくるなど、地元に貢献する活動ができればと思っています。
新規就農を目指す人にアドバイスを。
私はGRAや普及支援センター、地権者の方など、たくさんの方にお世話になり就農にたどり着くことができました。たとえ未経験でも、やると決めて目標に向かって行動すれば、何でも実現できると思います。頑張ってください!
(写真/文:みやぎ就農ナビ編集チーム)
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